合成皮革とは、布地をベースにしてその上に合成樹脂を塗り、表面層のみを天然の革に似せた人工素材のことをいいます。
合成樹脂はポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂を使った「ビニール製」や「プラスチック製」です。
この樹脂を表面に貼り付け、型押しをすることで革のように見せています。
見た目は革に似ていますが、革独特の匂いや手触りまでを再現することはできません。
合成皮革は 合皮 やフェイクレザーとも呼ばれていて、ソファや 車・バイクのシートなどに使われています。
PVCとは、「Polyvinyl chloride (ポリビニールクロライド)」の略です。
耐久性が高く、汚れに強く、水や中性洗剤で汚れを拭く事ができる為メンテナンスが非常に簡単です。
加工性が高く、機能性の高い付加価値商品があります。
PVCレザーは比較的安価に手に入れる事ができますが、通気性や弾力性、柔軟性では、PUレザーには劣ります。
長年の使用で表面がかちかちに固くなったり、経年劣化で表面のコーティングが割れるリスクがあり、本皮、ジーンズ、新聞紙、印刷物など染料を使用している素材と接触させると色移りが生じる事があります。
耐久性が高く、汚れに強く、水や中性洗剤で汚れを拭く事ができる為メンテナンスが非常に簡単です。
カバン/ベルト/家具/雑貨 など
PUとは、「Polyurethane (ポリウレタン)」の略です。
柔らかくしなやかで、肌の様な風合いがあり、より本革(天然皮革)に近い質感があります。
弾力性、柔軟性が高く、やわらかいカーブがポイントのものに適しています。
PVCレザーに比べると通気性があり、撥水性も高いのでメンテナンスが非常に簡単です。
(PUレザーのお手入れの基本は乾拭きです。)
経年劣化により加水分解をおこし表面がはがれることがあります。
厚み、風合い、色味、艶などが安定しており、色落ちが少ないことが特徴です。
財布/カバン/ベルト/履物/ケース/帽子 など
PVCとPUを両方使用し、両者のいい所取りの高級感のある生地です。
基布→PVCの発泡層→バインダー(接着剤)→乾式PUフィルムの構造になっております。
通常のPVC生地よりも発色性がよく、高級感のある素材になります。
また、PU生地で厚みを出すには基布を厚くするしかないですが、
PVCの発泡層が間に存在する為、厚みを出すことが可能となっています。
上記のようにPVC、PUのみでは出せない風合いを出せるようにしたものがセミ合皮となります。
加飾性に優れていることがセミ合皮を使用する際の最大のメリットになります。
カバン/ベルト/財布/手帳の装丁 など